フランスの交通ルールとレンタカー利用のポイント
フランスは美しい田園風景や歴史ある街並みなど、レンタカーで巡る魅力がたくさんある国です。高速道路(オートルート)も整備されており、都市間の移動も快適です。
一方で、右側通行であることや、ラウンドアバウト、優先道路のルールなど、日本とは異なる交通ルールもあります。
事前に基本的なルールを確認して、安全で快適なドライブを楽しみましょう。
基本的な交通ルール
右側通行・左ハンドル
フランスは日本とは反対の右側通行・左ハンドルです。
最初は交差点や駐車場から道路へ出る際に戸惑いやすいため、特に運転を始めてから30分ほどは慎重に運転しましょう。
また、右折・左折時に車線を間違えないよう注意が必要です。
制限速度は天候によって変わる
フランスでは天候によって制限速度が変わる道路があります。
主な制限速度の目安は次のとおりです。
道路 通常時 雨天時
市街地 50km/h 50km/h
一般道 80km/h 80km/h
自動車専用道路 110km/h 100km/h
高速道路(Autoroute) 130km/h 110km/h
※初心者ドライバーや一部区間では異なる制限速度が設定されている場合があります。標識を必ず確認しましょう。
シートベルトは全席で着用義務
運転席・助手席だけでなく、後部座席を含めて全員にシートベルトの着用義務があります。
お子様は年齢や身長に応じたチャイルドシートの使用が必要です。
飲酒運転は厳しく取り締まられています
フランスでは飲酒運転に対する罰則が厳しく設けられています。
少量の飲酒でも基準値を超える場合がありますので、お酒を飲んだ日は運転しないようにしましょう。
運転中のスマートフォン操作は禁止
運転中にスマートフォンを手に持って操作することは禁止されています。
ナビを利用する場合は、出発前に設定を済ませ、走行中はハンズフリーで利用しましょう。
日本人が特に注意したい交通ルール
ラウンドアバウト(環状交差点)
フランスではラウンドアバウトが非常に多く設置されています。
基本ルールは次のとおりです。
- ラウンドアバウト内を走行している車が優先
- 空いたタイミングで進入する
- 出る際は右ウインカーではなく、出口直前で右側から左へ車線変更する場合を除き、通常は進路変更の合図を適切に行う
初めて運転する方は緊張しがちですが、速度を落として周囲の流れに合わせれば安心です。
「優先道路」の標識に注意
フランスには、日本ではあまり見かけない「優先道路(Route Prioritaire)」という考え方があります。
黄色いひし形の標識がある道路では、その道路を走る車に優先権があります。
一方、優先道路が終わる標識が出た後は一般的な優先ルールに戻るため、標識を見落とさないよう注意しましょう。
横断歩道では歩行者優先
歩行者が横断歩道を渡ろうとしている場合は、必ず停止して道を譲ります。
日本よりも歩行者優先が徹底されているため、市街地では横断歩道付近で十分に速度を落としましょう。
フランスで運転する際のポイント
高速道路の多くは有料
フランスの高速道路(Autoroute)は有料区間が多くあります。
料金所では現金やクレジットカードで支払えるほか、一部ではETC(Télépéage)専用レーンもあります。
レンタカーで利用する場合は、「クレジットカード対応」のレーンを利用するとスムーズです。
市街地では一方通行が多い
パリをはじめ、古い街並みが残る都市では一方通行が非常に多くなっています。
ナビを利用していても、標識を優先して運転しましょう。
旧市街は道幅が狭い
ストラスブール、コルマール、アヴィニョンなど歴史ある街では、道幅が非常に狭い場所があります。
観光の際は、旧市街近くの駐車場に車を停めて徒歩で散策するのがおすすめです。
駐車は色分けされた区画を確認
路上駐車では、区画や標識によって利用条件が異なります。
- 白線:有料駐車が一般的
- 青線:時間制限付き駐車(ディスクが必要な場合あり)
- 黄色線:駐車禁止・停車禁止
都市によって運用が異なることもあるため、案内標識を確認してから駐車しましょう。
レンタカー利用時のアドバイス
パリ市内での運転は避けるのがおすすめ
パリ中心部は交通量が非常に多く、一方通行やバスレーン、自転車専用レーンも多いため、海外での運転に慣れていない方には難易度が高めです。
パリ観光を予定している場合は、市内では公共交通機関を利用し、レンタカーは郊外へ出発するタイミングで借りると快適に旅行を楽しめます。
ガソリンスタンド
フランスのガソリンスタンドはセルフサービス方式が主流です。利用方法は日本と大きく変わりません。
- 車を停める
- 給油する油種を選ぶ
- 給油する
- 店内レジまたは自動精算機で支払う
24時間営業の無人スタンドでは、給油前にクレジットカードによる認証が必要になる場合があります。
油種を間違えないよう注意
レンタカーではディーゼル車も多く利用されています。
代表的な表示は次のとおりです。
| 表示 | 燃料 |
|---|---|
| Gazole(B7) | 軽油(ディーゼル) |
| SP95-E10 | レギュラーガソリン |
| SP95 | レギュラーガソリン |
| SP98 | ハイオクガソリン |
給油口や車のキーに指定油種が表示されていることが多いので、必ず確認してから給油しましょう。
高速道路の多くは有料です
フランスの高速道路(Autoroute)は、多くの区間で通行料金が必要です。
料金所では入口でチケットを受け取り、出口で走行距離に応じた料金を支払う方式が一般的です。
利用できる支払い方法
ほとんどの料金所では次の支払い方法が利用できます。
- クレジットカード(Visa・Mastercardなど)
- 現金(ユーロ)
- Télépéage(ETC)
レンタカー利用者は、クレジットカード対応レーンを利用するのがおすすめです。
レーン表示を確認しましょう
料金所には複数のレーンがあります。
- CB:クレジットカード
- €:現金
- Télépéage(t):ETC専用
- 緑色の矢印:通行可能
- 赤い×印:利用不可
ETC専用レーンへ入ってしまうとバックできないため、標識を確認して進入しましょう。

