ドイツ:ロマンチック街道ドライブ

フランクフルトを出発し、中世の街並みが残る古都や美しい城を巡りながら、バイエルン州の州都ミュンヘンへと向かいます。総走行距離は約450~500kmで、主要な見どころがルート上に効率よく並んでいるため、海外でのドライブが初めての方にも非常に走りやすい旅程です。

1日目:フランクフルト > ヴェルツブルグ > ローテンブルク

「バロック宮殿の最高峰」と「中世そのままのメルヘンな世界」という、ドイツの異なる2つの黄金期を体感しましょう。

フランクフルト国際空港

ヴェルツブルグ(Würzburg)

ロマンチック街道の出発点。ウェルツブルグの大司教の宮殿「レジデンツ」は世界遺産に登録されているヨーロッパ最大級のバロック建築です。建物内の「階段の間」には、天才画家ティエポロが描いた世界最大の一体となったフレスコ天井画があり、圧倒的なスケールを誇ります。

ローテンブルク旧市街(Rothenburg ob der Tauber)

街全体が城壁に囲まれた「中世の宝石」。まるでおとぎ話の世界に入り込んだようなプレーンライン(二股の交差点)や、年中クリスマスグッズが買えるお店、城壁の上の歩道散策が楽しめます。夕方以降は観光バスが去って静かになるため、宿泊地としてもおすすめです。街をぐるりと囲む歴史ある城壁の上は、遊歩道として歩くことができます。屋根付きの回廊から見下ろす、赤い屋根が並ぶ街並みは格別です。

宿泊:ローテンブルク付近

2日目:ローテンブルク > ディンケルスビュール > ネルトリンゲン > アウクスブルク

観光地化されすぎていない「本物の中世の静けさ」と、「地球の神秘を感じる完璧な円形の街」という、素朴でディープなロマンチック街道の魅力が楽しめます。

ローテンブルク

ディンケルスビュール (Dinkelsbühl)

あまり観光地化されていないため、現地の生活感が漂う静かで美しい街並みをのんびり散策できます。マルクト広場周辺には、ドイツ特有の三角形の屋根(切妻屋根)を持つ、パステルカラーの美しい木組みの家がずらりと並びます。特に「ドイツの家(Deutsches Haus)」は、その豪華な装飾から街道屈指の美建築と言われています。

ネルトリンゲン (Nördlingen)

約1500万年前の隕石衝突でできた「リース・クレーター」の中にすっぽりと収まっている、世界でも非常に珍しい円形の街です。アニメ『進撃の巨人』の舞台のモデルの一つとも噂されています。ドイツで唯一、城壁の上(1周約3.5km)を完全に1周途切れることなく歩くことができる街です。街の中心にある教会の塔(ダニエル塔)に登ると、丸い街の形が綺麗に見渡せます。

宿泊:アウグスブルグ周辺

3日目:アウクスブルク > ヴィース巡礼教会 > フュッセン

大都市の歴史散策から大自然に佇む世界遺産、そしてアルプスの麓へと、ダイナミックに変化する景色を楽しもう。

アウクスブルク (Augsburg)

2000年以上の歴史を持つ街道最大の都市です。中世に大富豪フッガー家が築いた繁栄の面影が街のあちこちに残っています。豪華な黄金の広間(市庁舎内)や、世界最古の社会福祉住宅「フッゲライ」が見どころです。また運河や美しい噴水、現存するヨーロッパ最古の給水塔など、街全体に張り巡らされた中世の水利技術も世界遺産に登録されています。

ヴィース巡礼教会 (Wieskirche)

のどかな牛の放牧地の中にぽつんと佇む世界遺産です。外観の素朴さと、内部の圧倒的な美しさとのギャップに言葉を失います。ドイツ・ロココ装飾の大家ツィンマーマン兄弟が手がけた内部は、白の漆喰、金色の装飾、そして鮮やかなフレスコ天井画が一体となり、「鞭打たれるキリストの涙」の奇跡を今に伝えています。ロマンチック街道からは少し外れた車でないとアクセスしにくい場所です。※礼拝(ミサ)の時間帯や冠婚葬祭の際は内部見学ができませんのでご注意ください。

フュッセン(Füssen)

オーストリア国境近くに位置する、カラフルな建物が並ぶ可愛らしい山あいの街です。ノイシュヴァンシュタイン城があるホーエンシュヴァンガウまで車で約10分という近さです。前泊することで、翌朝一番の混雑していない時間帯からスムーズにお城を観光できます。夕食は、バイエルン地方の伝統的なビールとお肉料理(シュバインスハクセなど)はいかがでしょうか?

宿泊:フッセン周辺

4日目:フュッセン > ノイシュヴァンシュタイン城 > ミュンヘン

フッセン発

ノイシュヴァンシュタイン城 (Schloss Neuschwanstein)

ディズニーのシンデレラ城のモデルとしても知られる、旅の一大ハイライト。お城の全景をきれいに撮影できる「マリエン橋」からの景色は必見です。内部の見学はガイドツアーの予約が必要です。駐車場は4か所ありますが、シャトルバスでノイシュヴァンシュタイン城に向かう方はバスが停車するP4駐車場がおすすめです。

ホーエンシュヴァンガウ城 (Schloss Hohenschwangau)

ノイシュヴァンシュタイン城近くにあり、内部の見学はガイドツアーの予約が必要です。2つの城のセット券も利用可能です。ノイシュヴァンシュタイン城のP4駐車場からアクセスできます。

ミュンヘン (München)

ドライブの終着点。車を返却した後、名物のビアホール「ホーフブロイハウス」でバイエルンビールとソーセージを楽しむのも良いですね。

ドライブのポイント

1.「Romantische Straße」の標識に従って進む

ロマンチック街道のドライブでは、基本的にアウトバーン(高速道路)ではなく、一般道を走ります。茶色の「Romantische Straße」とい書かれた標識を目印に進むと迷いません。

2.旧市街では「侵入制限」に注意

ローテンブルクやディンケルスビュールなどの旧市街は、道が極めて狭く、一方向通行や歩行者専用ゾーン(Fußgängerzone)が多いです。ナビの目的地は「ホテルの住所」ではなく、最初から「旧市街の外側にある大型公衆駐車場(P1、P2など)」に設定しておきましょう。

3.高速道路(アウトバーン)

フランクフルト~ヴュルツブルク間や、最後のミュンヘン付近では高速道路(アウトバーン)を走ります。一番左の「追い越し車線」は時速200km以上で走行する車線ですので、追い越しが終わったらすぐに右側車線に戻るのがルールです。

フランクフルト~ヴュルツブルク間や、最後のミュンヘン付近では高速道路(アウトバーン)を走ります。一番左の「追い越し車線」は時速200km以上で走行する車線ですので、追い越しが終わったらすぐに右側車線に戻るのがルールです。

4.環境ステッカー(Umweltplakette)の確認

フランクフルトやアウクスブルク、ミュンヘンなどの大都市(環境ゾーン)に車で入るには、フロントガラスに緑色の「環境ステッカー」を貼る必要があります。ドイツ国内の営業所であれば基本的に最初から貼ってありますが、レンタルされる際、念のため出発前にスタッフに確認してください。

宿泊予約のポイント(アウクスブルク周辺泊など)

1.ホテルの「駐車場(Parkplatz)」は事前確保が必須

ヨーロッパのホテル、特に対象ルートの古都やアウクスブルク中心部のホテルは、駐車場が有料(1泊10~25ユーロ程度)で、かつ台数限定の予約制であることが多いです。宿泊予約時に必ず駐車場の確保(または近隣の提携駐車場の有無)を確認・予約してください。

2.アウクスブルク周辺泊の選び方

翌日の「ヴィース巡礼教会~フュッセン」への移動をスムーズにしたい場合、アウクスブルクの街の中心部よりも、南側の郊外(国道B17号線にアクセスしやすい場所)に泊まると、翌朝の渋滞を避けてスムーズに南下できます。

観光・行程に関する注意点

1.ノイシュヴァンシュタイン城のチケットは「数ヶ月前」から予約可能

最も注意が必要なポイントです。当日券は朝早くから並んでも買えない可能性が非常に高いため、旅行が決まったらすぐにノイシュヴァンシュタイン城公式サイト等から日時指定の入場チケットのオンライン予約をおすすめします。

2.「ネルトリンゲン」での駐車と観光

ネルトリンゲンは完全な円形の城壁に囲まれた街です。城壁の外側にある駐車場に車を止め、徒歩で中に入るのがスムーズです。

3.ヴィース巡礼教会の「ミサ」による入場制限

ヴィース巡礼教会は現在も信仰の場です。結婚式や葬儀、定期的なミサの最中は観光客の入場や内部の撮影が制限されます。訪問前に公式サイトで当日のスケジュールを確認しておくことをおすすめします。

4.ミュンヘンでのレンタカー返却

大都市ミュンヘン市内は渋滞が激しく、一方通行や路面電車(トラム)との並走など、運転の難易度が跳ね上がります。ミュンヘン市内の観光には車は不要(公共交通機関が非常に発達しているため)なので、ミュンヘンに到着したらすぐに駅や空港でレンタカーを返却(乗り捨て)されるのが良いでしょう。